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皆さんこんにちは。

デンタルオフィス自由ヶ丘です。

むし歯にかかると、歯質が徐々に溶けていきます。

まずは歯の表面に穴があく程度ですが、進行すると歯そのものが崩壊するほどボロボロになります。

これがむし歯における最も怖い症状ですよね。

でもそもそもなぜむし歯になると歯が溶けるのでしょうか？

歯はとても硬い組織です。エナメル質に至っては、人体で最も硬くて丈夫です。

けれども「酸」に対してはとても弱い性質があるのです。

例えば、お口の中に酸性度の高い飲み物を含んでいるだけでも歯は溶けていきます。

具体的には「脱灰（だっかい）」と呼ばれる現象が起こっています。

脱灰とは、歯を構成している「リン酸カルシウム」が溶け出す現象です。

逆に、歯にリン酸カルシウムが結合することを「再石灰化（さいせっかいか）」といいます。

実は私たちの歯は、常にこの脱灰と再石灰化を繰り返しているものなのです。

そのバランスが崩れた時、歯質に穴があくのです。

むし歯は、むし歯菌が歯に感染することで発症する病気です。

ただ、むし歯菌というのはほとんどの人のお口の中に存在している「常在菌（じょうざいきん）」なので、むし歯を発症するかどうかは、繁殖の程度によって変わります。

つまり、歯の再石灰化が追い付かないほどたくさんの酸が産生されたら、歯に穴があいてしまいますよね。

ですから、お口の中にむし歯菌が存在しているからといって、すぐにむし歯を発症するのではないということは知っておいてください。

むし歯を予防あるいは重症化させないためには、むし歯菌の数を増やさないことが大切です。

毎日の歯磨きをしっかりと行い、お口の中を清潔に保ちましょう。

定期的に歯のクリーニングを受けるとより効果的です。

このように、歯は酸性の刺激に対して弱い性質があり、むし歯菌が産生する乳酸などで溶かされます。

一度溶けた歯質はもう元には戻らないので、可能な限りむし歯は予防することが大切です。